[Tableau] 関数グラフの描画
車輪開発大好きおたいがです。こんにちは。( 挨拶 )
今回は Tableau Desktop を使用してシンプルな関数グラフを描画してみます。
Tableau Desktop トレーニングのために、チュートリアルや他人のグラフを見て勉強することは大切ですが、ゼロから自分の思い描いた絵を構築するためには、もっと単純なことから始めないと苦戦するのでは…と思ったため How to をまとめた次第です。
データソースの用意
関数グラフを描画するために、実数 X は欠かせません。-1 から 1 の範囲を 0.01 単位で刻んだ CSV を用意して Tableau Desktop に食わせます。
xAxis.csv
X -1 -0.99 -0.98 -0.97 ( 中略 ) -0.03 -0.02 -0.01 0 0.01 0.02 0.03 ( 中略 ) 0.97 0.98 0.99 1
ディメンション、メジャーの定義
「ワークシート」に移動すると「メジャー」欄に CSV のカラムである X が挿入されているので「ディメンション」に変換します。
次に「メジャー」を用意します。「計算フィールドの作成」ダイアログを表示させて、任意の名前をつけて ( 本記事では "y (Linear)" と名付けています ) 計算フィールドでは、先ほど作成したディメンション名を角括弧で括り参照します。角括弧を入力するとディメンション名の候補が表示されます。
各シェルフへの配置
"ディメンション X" を列シェルフに、"y (Linear)" を行シェルフに配置することで y = x グラフの完成です。
応用編
一次関数のグラフが描けてしまえば、あとは同じような要領でグラフが描けるので色々試してみます。
Parabola ( 放物線 )
[X]^2
Sin & Cos ( 正弦&余弦 )
基本的な関数が用意されているので簡単に描けます。
SIN( [X] * PI() )
COS( [X] * PI() )
Circle ( 円 )
ふたつの関数グラフを合成することで円の描画もご覧のとおり。( Y 軸をドラッグ&ドロップすることで合成できます )
SQRT(1-[X]^2)
-SQRT(1-[X]^2)
Normal distribution ( 正規分布 )
"ディメンション X" の範囲が狭いので掛け算しています。 ( 5 倍 )
( 1 / SQRT(2 * PI()) ) * EXP( -( ([X]*5)^2 / 2 ) )
グラフの種類を棒に変えて、色を分化することで密度の範囲を表現することも可能です。
サンプル
各サンプルを Tableau Public にアップロードしました。タブで各グラフを見ることができます。
まとめ
Tableau Desktop で関数グラフを描画する方法をまとめてみました。基本的な関数グラフが簡単に描けることが伝われば幸いです。